共同研究進捗
共同研究打ち合わせ2013/07/19
2013年5月18日から22日までネパールに行ってきました。
目的は、現在進めているキノコの機能性評価研究の継続と新しい研究プロジェクトの提案です。
(詳細については、共同研究契約締結後、ご報告します。)
Nepal Agricultural Research Council (NARC)と2011年7月よりネパールの野生キノコの収集・保存・機能評価について九州大学と共同で進めています。
その間、JICAのシニアボランティア渡辺和夫先生がNARCに派遣されて居られ、この共同研究推進にご尽力頂きました。2年間の成果は、現在論文1報投稿中です。
これらの成果をさらに発展させるために打ち合わせを行いました。NARCは、渡辺先生のご尽力とJICAの支援もあり、新しいキノコの研究室を整備され、 収集したキノコの菌糸による保存、データベース化を進めています。
九大は、それらのキノコの抽出物から健康機能に関する評価を進めています。今後、さらに連携を強化していくことをNARCと確認しました。
写真1は、新しく整備された研究室です。(内部の写真等はfacebookに有りますのでご高覧ください。)
写真2は、野生キノコの収集をしている中で、新しい霊芝の株が見つかっているので、その栽培技術を確立しています。
写真3は、ネパールでなめ茸に似たキノコが見つかって、遺伝子解析をしたら、なめ茸でした。その栽培を試みています。
いずれも鉋屑などのバイオマスがネパールにはないので、藁か木株が栽培原料になります。
今後、ネパールとの共同研究事業の展開について、逐次報告を致しますので、宜しくお願いいたします。
それと同時に海外からの生物資源の移動に関する、生物多様性条約の対応についても、いろいろと提案していく予定にしています。
写真1
写真2
写真3