Q&A

マテリアルについて

マテリアルとは何ですか?
研究活動に伴って創作または取得され、学術的・財産的・その他の価値のある物(例えば遺伝子、細胞、種子、実験動物、土壌、岩石、化合物、新材料及び試作品等)をマテリアル(成果有体物)と言います。
(論文、プログラムなどは著作物です。)
マテリアルの学術的・財産的な価値はどのように判断されるのですか?
基本的には大学で創作された物には全て価値があり、さらに創作者の意向や、社会ニーズなどを踏まえて判断されます。
マテリアルに関する取扱規則はありますか?
各大学の知的財産取扱規程を参考にしてください。
マテリアルの帰属は?
マテリアルは公的な資金により創作されるものであるため、研究者個人ではなく原則大学帰属となります(各大学知的財産取扱規則参照)。研究者が大学における研究活動以外で創出した物は個人の帰属となります。
受託研究で創作したマテリアルの帰属は?
受託研究契約に記されている条件に従います。記載が無い場合は弊センターにお問い合わせください。
学生が卒業研究で創作したマテリアルの創作者は学生となりますか?
マテリアルの創作に相当な貢献をしたと認められれば、学生が創作者になる場合もあります。創作者が学生であっても、大学の設備を使用して創作したマテリアルは、原則大学帰属となります。
共同研究によって創作されたマテリアルはどのように取り扱われますか?
共同研究契約に記されている条件に従います。記載が無い場合は別途対応致しますのでお問い合わせください。
共同研究先とマテリアルをやり取りする際、申請の必要はありますか?
共同研究契約に記されている条件に従います。記載が無い場合は別途対応致しますのでお問い合わせください。
マテリアルを外部に提供する際、どのような手続きが必要ですか?
マテリアル登録・申請画面よりマテリアル情報を登録後、提供申請をお願い致します。申請情報を基にMTA案を作成致します。
※契約締結までの流れはこちら
他大学や研究機関からマテリアルを受領する際、相手方からMTAが届いた場合はどうすればいいのですか?
マテリアル登録・申請画面より受領申請をお願い致します。MTAには研究者にとって不利な条件が記されていることがあります。弊センターで契約内容の確認を行い、必要に応じて修正後、押印処理を行います。
提供先機関によって条件が異なるのですか?
提供先が企業等の商業利用目的の場合は原則有償で提供します。学術用途(大学、研究機関等)への提供の際は原則無償での提供となりますが、作製費用や発送費用を請求することが出来ます。どちらの場合もMTAを交わした上でのやり取りとなります。
※提供申請はこちら
外国へマテリアルを提供する際、どのような点に注意しなければならないのでしょうか?
MTAを締結した上でマテリアルの提供をお願い致します。また、提供するマテリアルに関して安全保障輸出管理についてご確認ください。
他の機関へ異動する際、マテリアルを異動先に持って行くことは可能ですか?
基本的には研究の継続という観点から、各大学で創ったマテリアルの移転は可能です。移転のためには異動先機関と各大学とでMTAを締結する必要がありますのでお早めのご連絡をお願い致します。
他の機関から異動して来る際、マテリアルを持ってくることは可能ですか?
以前所属していた機関との協議となります。その際は弊センターが責任を持って対応しますのでお早めのご連絡をお願い致します。

MTAについて

MTAとは何のことですか?
MTAとはMaterial Transfer Agreementの略で、マテリアルの提供や受領の際に締結される契約のことです。MTAではマテリアルの権利や取扱いに関する取り決めなどを行います。
なぜMTAが必要なのですか?
MTAではマテリアルの所有権、成果発表、特許などに関して提供者と受領者両方の権利と義務を明確にします。あらかじめMTAを締結することによりトラブルを防ぐことが出来ます。
MTAの手続きはどのようにすればいいですか?
マテリアルの提供または受領の際は、マテリアル登録・申請画面にて申請をお願い致します。
※契約締結までの流れはこちら
提供・受領申請から何日で契約が締結されますか?
<提供申請時>
申請から遅くとも3営業日以内に契約書案を送付致します。

<受領申請時>
受領申請から3営業日以内に内容を精査し、問題がなければ契約締結の手続きに移ります。

提供・受領いずれの場合も、契約内容の修正・交渉の有無や、相手方での対応によって契約締結までに時間がかかることがあります。お早めの申請をお願い致します。
※契約締結までの流れはこちら
海外と国内とではMTAの内容に違いはありますか?
MTAは国内外に関わらず、研究機関又は企業の方針によって大幅に違います。また、海外との契約には十分な配慮が必要となるのでお早めにご連絡ください。
実験動物や研究試料を購入する際の契約書も報告しなければならないのですか?
通常の購入契約書であれば、各研究者による対応となります。購入に伴いMTAの締結が求められる際は弊センターにお問い合わせください。

有体物管理センターについて

有体物管理センターを利用すると管理料や手数料が発生するのですか?
費用は一切発生しません。マテリアルの提供・受領に関していつでもお問い合わせください。

生物多様性条約について

どのようなときに生物多様性条約を考慮しなければならないのですか?
下記①~⑤のようなケースでは、生物多様性条約のルールに則った手続きが必要な場合があります。その他にも海外の生物資源の取り扱いに関して不明な点があればお問い合わせください。

①海外研究機関との受託研究・共同研究
②海外の企業や研究機関から入手する場合
③海外での調査活動の際、研究者自身で持ち帰る場合
④海外からの研究者・留学生等が研究材料として持ち込む場合
⑤その他、現在保有の海外の遺伝資源の取り扱いについて

※生物多様性条約に関するお問い合わせはこちらから

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参加大学名
京都大学
 
 
学校法人日本医科大学
 
 
分類
知的財産権

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