九州大学:センター長挨拶

国立大学法人九州大学 有体物管理センター センター長 片倉 喜範

九州大学では、研究成果に基づく、有体物(研究材料等)を数多く保有しています。たとえば、ナショナルリソースプロジェクトにおいては、日本のカイコ保存機関の拠点と して約500系統を、またイネでは1万以上の保存系統、変異系統を、それぞれ維持・管理・保存しています。また、ノックアウトマウス、各種の変異細胞系統、特殊な遺伝子群、 解析データ、微生物(放線菌、乳酸菌、その他)、野菜系統なども、九州大学の長い歴史で積み上げられ、作り上げられてきた遺伝資源ライブラリーを保有しています。

有体物管理センターは、研究成果として得られた多くの研究材料・遺伝資源等の有体物を大学内外へ公開し、多くの研究者に活用していただくことで、大学内外の先端研究の促進に寄与す ることを目的として設立されました。同センターは、九州大学知的財産本部と連携し、適切な有体物移転契約に基づき、大学の財産である多くの有体物を各企業、研究者、研究機関等へ 配布し、有体物を利用した多くの共同研究等も推進して参りました。

また、九州大学内の研究者から他組織の研究者まで、できるだけ沢山の方々に活用していただくために、九州大学内の活用可能な有体物の情報を収集し、それらのデータベースを、有体物管理センターホームページを通じて公開して参りました。これまでに大学内外の研究者から大いに活用していただいております。

2010年、有体物管理センターは、九州大学学内共同利用施設として生まれ変わりました。今後さらに全学的な活動を展開し、九州大学が保有している遺伝資源を含む多くの有体物をデータベース化し、大学内外の多くの研究者に活用していただくとともに、研究者相互の有体物の自由な利活用により、日本の研究が大いに促進されることを期待しています。

国立大学法人九州大学 有体物管理センター センター長 片倉 喜範


マテリアル検索

フリーワード
参加大学名
京都大学
 
 
学校法人日本医科大学
 
 
分類
知的財産権

検索 クリア

MMCフェイスブックページ